その後、アマゾンの森を救うために闘っていると気づきました。 今では『人間性』のために闘っています」
— シコ・メンデス、アマゾン熱帯雨林保護に命を捧げた第一人者。 信念を貫くことを理由に、大土地所有者によって暗殺された。
シコ・メンデスと妻のイルザマール・メンデス
ブラジル、アクレ州シャプリの家にて、1988年
© Photo Miranda Smith, Miranda Productions, Inc.
House occupied by a family of seringueiros
Chico Mendes Extractive Reserve, Amazon, 2021
© Studio VEJA
VEJA スニーカーの主な原材料の1つは、アマゾンの野生ゴムです。
以来、生産者家族が暮らすエリアが保護されるようになりました。 このラバー素材を、すべてのスニーカーのソールに使用しています。 VEJAはアマゾンゴムを、ゴム樹液採取者の家族により構成される協同組合から直接購入しています。
VEJAは、CVP(半加工ゴム)をキロあたり市場価格の3.5倍の価格で購入しています。
今日、CVP(半加工ゴム)のキロあたりの市場価格はR$3,50です。
VEJAは、2022年にゴムの採取者に合計でR$ 16,00を支払いました。
この価格には、品質と社会・環境サービス(PSES)への負担も含まれています。
フェアフォーライフ認証(FFL)の枠組みの中で、協会や協同組合は、2022年に生産されたCVP(半加工ゴム)1kgあたりR$0,60の追加ボーナスを受け取り、開発プロジェクトに投資しました。
VEJAの支援により、2019年にこれらのラバーはFFLに認証されました。それによりゴムの採取者の生活条件の改善と、アマゾンの森を保護に役立てる手立てになりました。
Amazonian rubber (CVP)
© Studio VEJA
フェアフォーライフは、エコサート(Ecocert)が支援する認証プログラムです。エコサートは30年にわたり、トレーニング、コンサルティング、認証を通じて組織や団体を支援しています。
フェアフォーライフは基準により、長期的かつ直接的な取引関係、公正な価格、良好な労働条件、強制労働の禁止などを保証しています。
2020年には、アマゾンの熱帯雨林でVEJAが協働している22の協会や協同組合が認証を取得しました。
生産者家族を支援することで、スニーカーに使用する素材の品質を保証し、彼らに良好な労働・生活環境を提供しています。
(kg/年)
VEJA チームのシコ・メンデス保護区への旅。
© Studio VEJA
vejaのソールには、ブラジルのアクレ州のセリンゲイロ(ゴム樹液採取者)が収穫するゴムが使用されています。
セリンゲイロたちは森に暮らし、森と共存しています。 毎年3〜11月のゴムの収穫時期になると、彼らは森の中を歩き回ります。 樹液を採取する権利を有し、セリンゲイロのみが知る道を辿ってゴムの木に切り込みを入れてゆきます。 こうして彼らが森を巡回することで、木が再生されるのです。 1人のセリンゲイロが平均400キロの樹液をワンシーズンで収穫します。
Seringueiro tapping rubber tree
Amazon, 2021
© Studio VEJA
2007年以来、VEJAはチコ・メンデス保護区でゴムの生産とセリンゲイロの支払いを調整するAmopreabと協働しています。
現在では、1800世帯以上が参加する18の組織がこのプロジェクトに参加しています。
2019年、VEJAは森林保全を支援する英国の基金「Partnership For Forests(P4F)」との協働を開始しました。
P4Fを通じて、「持続可能なゴムのためのプロトコル」の一部として、森林保全に役立つ原則を策定しました。
新たに200の生産者ファミリーと協働を開始し、森林破壊率を分析し、アマゾンの熱帯雨林を保全しているファミリーに対してボーナス支払いを行うモニタリングシステムを構築しました。
この新しいプロトコルのおかげで、VEJAはゴムが責任ある供給源から来たものであることを保証し、生産者の収入増に貢献しているのです。(出典:RESEX Chico MendesにおけるUFACの調査結果)
Sebastião dos Santos Pereira
© Studio VEJA
セバスチャンはアマゾンのコミュニティで、父親がゴムの採取をしているのを見て育ちました。25歳のとき、セバスチャンは林業技師としての勉強を始め、2015年に卒業しました。
2017年より、VEJAのゴムサプライチェーンの責任者としてVEJAチームの一員となり、セバスチャンは森の家畜に対する意識を高めると同時に、森で暮らす人々により良い生活を提供し続けています。現在、VEJAは1,200世帯以上のセリンゲイロ(ゴム樹液採取者)と協力して天然ゴムを収穫しています。これはセバスチャンが日々足でまわって各世帯に働きかけているおかげとも言えます。彼のチームと農家の代表者は、フェアトレードの原則を守りながら生産者と協同組合の両方にとって適正な価格はどのくらいなのか、日々話し合っています。
ライムンド・メンデス・デ・バロスは、1945年、アクレ州ザプリ市のセリンガル・サンタフェで生まれました。
ライムンドはラバー採取者で、真のリーダーであり、またチコ・メンデスのいとこでもあります。
1980年代にはチコ・メンデスらとともに土地の権利運動に参加しました。当時はゴムを採取する人たちの土地を、牛を飼うために大地主たちが不当に手に入れようとしていました。(ゴム採取者と大地主の)闘争によりチコ・メンデスは殺害されましたが、その後採掘権の設定につながりました。
現在76歳のライムンドは、自分の知識は父親から受け継いだものに過ぎない、と言います。幼い頃、父親から「森を荒らしてはいけない」「畑は必要な時だけ作ればいい」と言われ続けてきました。幼い頃から森を残すことの大切さを教え込まれていたのです。
Raimundão
Chico Mendes Reserve
© Studio VEJA